生きることは目的か手段か

放射能漏れや余震などが続く中、一部の海外メディアでは、日本人が普通に仕事していることに対して、「危機感があまりになく奇異な行動としか思えない。仕事は生きるためにするのではないのか」といった論調の報道が行われているらしい。


生きることよりも仕事をすることを優先する意味はない、ということに納得する自分もいるのだが、一方で上記のような主張に、同調しきれない自分もいる。
自分がやるべき仕事を放棄して、ただ生き延びていくことに、果たして意味があるのだろうかと。


もしかしたら、そういう意識は、職業意識として植えつけられたもので、日本的な勤勉崇拝に洗脳されてしまっているのかもしれない。ただ、生きることは完全な「目的」ではなく、何かを成し遂げるための「手段」の要素もあるのではないだろうか。


生きていなければ何もできないのは事実。しかしながら、逆説的な言い方になるが、生きることより大事な何かを持っている人こそが、「生きることが最優先」だと言える資格があるのかなと思う。