2011-01-01から1年間の記事一覧

たかが、されど、(続)

何回か前に「読点はなるべく多めの方がいい」という趣旨のエントリを書いたのだが、 数人の知り合いから「読点が多いと、意味の切れ目はわかりやすくはなるけど、読むときにスラスラ読めなくなるので、一概にいいとは言えないよ」というフィードバックをもら…

離党の計算

八ッ場ダムの工事再開や、消費増税の検討などで、民主党を離党する議員が相次いでいる。与党の中で大した働きもせずに、方向性が自分と異なったらすぐに離党、というのもどうかと思うが、政治家の思いを考えれば、ある面で合理的な行動なのかなとも思う。 政…

ゆとりゲーム世代

「ゆとり世代」という言葉がよく使われるようになっていて、そのほとんどは根性がないなどの悪い意味で使われている。そういうイメージを世間に与えてしまっただけでも、ゆとり教育の罪は大きいが、教育以外にもゆとりになっているものが結構多いかもと、と…

Say Nothing

昔はどっちでもいいじゃん、と思っていたが、前に勤めていた会社で厳しく言われたのが、項目がないなら「なし」とか「ー」とかを必ず書け、ということ。そのこころは、空欄になっていると、項目がないのか、書くのを忘れたのか、まだ手付かずなのか、読む人…

たかが、されど、

題名だけ読むと、何がたかがなの?と思われるだろうが、今日は「、」読点の話。ブログではどういう印象を与えているかわからないが、僕の普段の文章には「、」が多い。時折、読点がくど過ぎるかなと自分で思ってしまうこともあるが、何かの切れ目や、ひらが…

AppleのCMに見る自己アピールのコツ

iPhoneのCMを見ていると、つくづくAppleというのは、製品のアピールがうまいなあと思う。それは、機能がどういうものかを説明するのではなく、その機能がユーザーにどういうメリットをもたらすのか、という説明に徹しているからだと思う。 クラウドというの…

案ずるより

僕は、GTD(Get Things Done)というタスク管理方法をとても好んでいるのだが、そのGTDの中に、「二分以内で片付けられることは、その場でやってしまう」というルールがある。その理由は、二分以内で終わることなら、そのタスクをToDoに入れるとかで管理してい…

オジサン化しない方法

何かのテレビで、「オジサン・オバサンに見えるのは、どういう人?」というコーナーをやっていたのだが、そのランキングでは、実年齢とかではなく、ファッションなど自分の見た目を気にしない人、というのが一位だった。 なるほど、僕自身も気をつけないとい…

安定のパスポート

僕は、実は弁護士になるのが夢で、大学に入るまで弁護士になろうと思っていた。その後、勉強する意欲が続かず、早々にその夢を諦めることになったのだが、後になって振り返ってみると、あそこで諦めたことは人生の成功した決断だった。 法科大学院の創設など…

不完全>完全?

すっかり先進的メーカーというイメージを、Appleに取られてしまったソニーだが、その原因が誰にあるかと聞くと、出井さんにある、と思っている人が結構多い。僕はソニーに勤めていた訳でもないので、それが確かなのかはわからないが、時期的には出井社長の時…

世界で一番船を持っている国

なぞなぞではなく、「世界で一番多くの船を保有している国はどこ?」と聞かれたら、どこだと思うだろうか。答えはアメリカでも中国でもなく、パナマ共和国という中南米の小さな国である。人口三百万人ほどの小さな国が、なぜそんなに多くの船を持っているか…

日本軍の教育

何ヶ月か前に、伊藤忠商事の元社長が「私の履歴書」を連載していて、その中で瀬島龍三氏のことに何度か触れていた。この瀬島龍三氏というのは、大戦中に大本営参謀だった方で、戦後シベリア抑留を経て、伊藤忠商事に入社し、同社を大きな成長に導いた。山崎…

オリンパス問題

オリンパスの社長解任から始まり、粉飾決算の発覚まで至る問題が、かなり話題になっている。僕自身も、新たな情報が出るたびに驚いていて、「ひどい経営陣だ」とか、「監査法人は一体、何をチェックしていたのか」と憤りを感じていた。 だが、ちょっと冷静に…

捨てるばかりが能ではない

スティーブ・ジョブズが死去して以来、彼の経営手腕を称える声が非常に強い。その中でも、彼が過去に囚われず、ときに大胆に「捨てる決断」をしたことを称賛する人が多い。 Mac OS Xを作ったときのことが最も有名だが、ジョブズは過去のOSとの互換性を捨てる…

券売機でのトレーニング

少し昔の歌を聞いていたら、「券売機で一番高いところの駅まで行ってみる」なんて歌詞があって、ちょっと懐かしい気分になった。若い人にはもうわかってもらえないだろうが、以前は電車に乗る前に、券売機の上にある料金表を見て、行き先までの料金を自分で…

つぶやけない職業病

僕はTwitterやFacebookにあまり書き込むことがない、というか書き込めないのだが、その理由が、どうしても自分の書くことに「で、何?」と突っ込んでしまうこと。 職業病というか、以前働いていたときに、メールの一つ一つに至るまで、「で、何が言いたいの…

兵法の極意

子供の頃、僕は、横山光輝のマンガ「三国志」を読むのが好きだった。その頃は、諸葛孔明の影響もあって、戦というのはいかに相手の裏をかいて、独創的な作戦を立てられるかということで、勝敗が決まると思っていた。 もちろん、そういうケースもあるにはある…

熊本城

僕は城を見るのが好きで、旅行に行った先に城があると、ほぼ訪れることにしているが、その中でも熊本城が最も印象に残っている。熊本城は、戦国末期の名将 加藤清正が建てた城で、徳川家と戦をするのを想定して建てられた。 本当に戦をするために建てられた…

日能研のトキの問題

電車の中の、日能研の問題に、「トキの保護に関して、百字以内で述べよ」というのがあったので、暇つぶしにちょっと考えてみた。 (解答案1) トキを保護するためであっても、トキの天敵を捕獲するようなことをしてはいけない。自然界は弱肉強食などの法則で…

ジョブズが残してくれたもの

今週は世界中の話題が、スティーブ・ジョブズの死去の話だったのでは、と思うくらいニュースや追悼の記事が出ていた。個人的にも、どんなビジネスパーソンが亡くなったときよりもショックだったが、その思いは、今後アップルがどうなるのかといったことでは…

県外って

鳩山元首相の無責任な言動で、振り出しに戻ってしまった普天間基地の移転問題だが、ここまでこじれてしまっては、単純に元通りの辺野古案を持ち出すだけでは進まないように思う。 この問題が進展しない最も大きな原因、そして最も罪深い行為は、「県外」とい…

EXILEの社長

僕はとりたててEXILEのファンという訳ではないが、EXILEのリーダーであるHIROさんのことを尊敬している。彼は、EXILEのダンサーであると同時に、グループのリーダーでもあり、さらにEXILEが所属する事務所の社長でもある。 職人肌的なアーティストと、ビジネ…

HERO

ミスチルの少し古い歌に、HEROという歌があり、その歌詞の中に「たとえば誰か1人の命と引き換えに世界を救えるとして、僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけ」というフレーズがある。世界が滅ぶかどうか、という場面にはなかなか出会わないが、誰かが名乗…

切腹文化

僕がマスコミを嫌いな一つの理由は、何か不祥事があるとすぐに、「責任を取らないのか」と暗黙的に辞任を迫ること。責任を取る、ということがいつからか職を辞することと同義になってしまったような気がするが、そういう文化(風潮)は、江戸時代の切腹文化に…

行き先はどこ?

行ったことのないところに向かっでいると、やたらに長い距離に感じるが、帰りに同じ道を歩いたら、ずっと短く感じたなんてことはないだろうか? 同じ距離でも、全体の距離がわかって歩いているときと、そうでないときは感じ方が全然違う。 同じことは、何か…

デザインとは

自宅のPCをMacに替えてから、一年くらい経つのだが、僕の満足度は結構高い。もちろん、Windowsでないことで、不便なこともあるのだが、それを補って余りある何かがある。 その何かとは何なのだろうと考えていたのだが、一言で言えばデザイン性の高さなのだと…

夢と目標

「夢と目標の違いって、わかる?」と昔、僕の仕事の師匠に聞かれたことがある。僕はうまく答えられなかったが、師匠曰く、ただ「こうなりたい」と思っている状態は夢、「そのためにどうする」というのがあれば目標、という答えだった。 師匠は、「夢はけっし…

コピペの効用

浅田次郎が中国の清朝を描いた小説に、「蒼穹の昴」というのがある。この小説では、西太后が主役の一人として描かれているのだが、この西太后の呼び名がとにかくたくさんある。あるときは西太后と言われ、あるときは老仏爺と言われ、他にも色々ある。 もちろ…

仕事をさせてあげたい

野田首相が誕生して一週間くらい経つが、支持率はとりあえず悪くないようだ。と思ったら、外国人から献金を受けていたとかで、ちょっとした問題になっている。 別に外国人から献金を受けたっていい、と言うつもりはないが、野田さんを叩くのなら、前原さんが…

労働組合って

僕は、何度か転職をしているのだが、新卒で入った会社以外は、会社に労働組合がない。ただ、会社に対して不満を持つことはあっても、「労働組合があったら、よかったのに」と思ったことは一度もない。そう考えると、労働組合って、何のためにあるのかと、と…