仮想世界の意外な現実

FacebookなどのSNSではセキュリティに関して細かく設定できることが多い。自分のプロフィールや投稿を誰にまで見せるかといったことや、自分の行動をどこまでオープンにするかなど、なかなか全てを使い切れないくらいに設定が豊富である。ただ少し困るのが、設定を変更した際などに、それが本当に自分の意図通りになっているのかというのを確かめることができないこと。


もちろん、ダミーのアカウントを作ったりすればある程度確認できるが、なかなか手間がかかるし、ダミーのアカウントをコミュニティなどには参加させられないので、確認できる限界はある。そんな要求に対応するプレビュー的な機能があってもいいのになと考えていると、ふと仮想世界も現実に近いところもあるのだなと思った。


というのも、現実世界では自分が他人からどう見えているのかということは、決してわからないからである。自分が他人からこう見られたいと思って何かを変えても、それが意図通りの効果を生むかどうかはわからないし、確認する術もない。まさか、現実世界とのそんな共通点を意識して機能を作っている訳ではないだろうが、結果的に現実っぽくなってしまっているのが面白い。


仮想世界でも現実世界でも持つべきものは、自分がどう見えているかを、率直に指摘してくれる友人なのかもしれないなんて思った今日この頃。