三つ子の魂

僕には子供がいないが、甥っ子や姪っ子は何人かおり、その子たちと過ごす時間が正月は多かった。その子たちが親から言われていることを聞いていると、生きるうえで大切なことは、ほとんど子供のときに教わっているのだなあと感じる。


「約束を守りなさい」とか「他人に思いやりを持ちなさい」とか「素直に言うことを聞きなさい」とか、当たり前の言いつけのようだけど、大人でもこういったことをできている人は少ない。そして、少しの学力や技能などよりも、こういったことは遥かに大切な気がする。


もちろん、大人になれば約束の数も増えるし、他人を思いやるが故に非情な決断をしなければいけないようなこともある。だから、そのために技能を高めたり、判断するための学力が必要になるが、それらは手段であって目的ではない。


一生をかけて、子供の頃に言われたような人間になる。人生そんなものなのかもしれないなあと思う今日この頃。