トリビアでないトリビア

昨年くらいから「課題設定」というのを、自分のテーマの一つにしている。 これは、課題を解決しようとする前に、解決すべき意味のある課題をきちんと設定するということだが、課題設定のよい例だなというものを年末年始のテレビ番組の中で目にした。


それは一世を風靡した「トリビアの泉」という番組で、その番組の中に、視聴者からの投稿をもとに様々な実験をするコーナーがある。たとえば、「巨大なヘビ花火に火を付けると、一体どうなるのでしょうか」という投稿をもとに、「直径3mのヘビ花火に火を付けると、高さ○mまで伸びる」といった形にして、実際に検証をする。


こういったことは、解決できる内容に課題を具体化するいい見本だと思う。「巨大な」とは具体的にどの程度なのか、「どうなる」とはどの要素を測定すればよいのか、そういったことを一つ一つ定義することで、抽象的な課題が解決可能な課題になる。仕事や家庭で直面する複雑・困難な問題も、地道に少しずつ具体化していくことで、まず解決できそうな問題に解きほぐすことができるのではないだろうか。


「こんな不景気で、今年はうちの会社だいじょうぶかなぁ」というだけだとモヤモヤとしたボヤキや悩みにしか過ぎないけれど、「5年以内にうちの会社が大規模なリストラをするかどうか」とか「1ユーロがいくらになったら、うちの会社は赤字になるか」といった内容に置き換えれば、推測することもできるし自分としての対策も打ち出せる。トリビア(くだらないこと)から、意外にためになることを学んだ年明けだった(笑)。