説明するとは分けること

「あなたのお父さんって、どんな人?」と説明を求められたら、どのように答えるだろう?基本的には、仕事は何をしていて、趣味は何で、性格はどうだとかを答えていくのではないだろうか。
漠然とした全体像を説明していくためには、特定の部分に分けていかないと、何を述べていいのかわからなくなってしまう。


これは、日常の自己紹介的な説明から、仕事でのプレゼンまで、色々なものに当てはまる。二つの案の違いを説明するためには、コストや効果などに分けるのが一番。


このことを踏まえたうえで、どういう分類の仕方を提示できるか、というのが、腕の見せどころになる。説明に漏れをなくすためには、分類に漏れやダブりがない方がいいし、比較をするなら、なるべく違いが顕著に現れる分け方の方がいい。
MECEや3C、SWOTといった、コンサルティングファームの有名なフレームワークは、この分類方法の中で有益そうなものを集めたに過ぎない。


複数の分け方を組み合わせたりすれば、単純な説明から、高度な分析になっていく。そういえば、「分析」という言葉自体にも、分けるという漢字が入っているし。