本気で逆ギレされたら

プロジェクトがうまくいかなくなってくると、外部からのプレッシャーが日増しに強くなってくる。そのプレッシャーに耐えられないために、だんだん身体を壊したり、心を病んでしまう人が出て、離脱する人が出てくる。そして、残った人の負荷がさらに高まり、最終的に破綻するということになる。


これと同じことが、東京電力の中で起きているらしい。社内にいる知り合いに聞くと、うつ病で出社できなくなった人や、身体を壊して休職する人が多くなってきているらしい。
こんな重要な時期に休むなんて、けしからん、と言うのは簡単だが、彼らも人間である。心の弱い人だっている。


別に東電をかばうつもりはないのだが、東電という企業の責任は徹底的に追及すべきだとしても、従業員を責め立てるのはそろそろやめた方がよいと思う。
というのも、従業員全体に本気で逆ギレされると、電力消費者側は負けることになるから。東電に代わる電力供給者を持たない以上、大規模ストライキを起こされたら、なす術がない。
数万人の組織全体が、そこまでの行動を起こすことは考えづらいとはいえ、追い詰めすぎれば、何が起こるかわからない。


東電の中にいたって、原発をどうするかなどの意思決定に関わった人は、ほとんどいないのだし。