予防とともに

震災や原発の影響で、しばらくブログを書くどころの話ではなくなってしまったが、こうして言いたいことが言えるのも安定した毎日があるおかげだなと実感。被災地の方々には、一日も早く、普段の日常が戻ることを祈っています。


今回の東電の対応を見ていて、「事故や電力不足をいかに起こさないか」という予防策は、通常の電力会社や原発のレベル(おそらく平均レベル以上)まで、練られていたのだと思う。地震津波が想定を超えたのは事実で、あのレベルの震災が来たら、世の中の原発の大半が何かしら問題は起こすと思う。


ただ、一方で、「事故が起きてしまったら」「電力不足になってしまったら」という場合に、いかに被害や影響を最小限に食い止めるか、という発生時対応策は、ほとんどなかったのではないかと思う。計画停電を発表した際の混乱を見ていても、もしそういうケースを事前に想定していたら、もっと違った形になったはず。


第二次大戦時の日本軍も、劣勢になったときのことを口に出すと、「臆病者」とか「非国民」とか言われたそうだが、得てして、うまくいっているときに、失敗した場合のことを本気で想定するのは難しいし、予算も付きにくい。
ただ、今回の事故で、そういった事前想定の重要性は、多くの人が感じたはず。今回を教訓にして、色々変えていかなければいけない。