転嫁したつもりでも

システム部門という仕事は、基本的にユーザー部門(実際にシステムを使う部門)の合意を得ていくのが仕事である。システム部門が、自由に作りたいものを作れる、ということはほとんどない。


このため、システム部門の人がよく言う台詞に、「ユーザーが、それでいいと言ったから」というものがある。プロ意識がないといえばないが、ユーザーの要望を満たすのが仕事なので、間違ったことはしていない。


ただ、上の台詞を言って責任を転嫁しても、結局トラブルが起きれば、システム部門も巻き込まれ、対応に追われることが多い。


責任は転嫁しても、転嫁しきれないことがほとんど。どうせ、めんどくさいことになるのなら、最初に一手間かけてトラブルの芽を摘んでおいた方がいい。


仕事が回らなくなる原因の大半は、突然起きたことや急に振られたことではなく、過去に自分が積み残したことの清算である。