変化=Change=変革 ∴変化=変革?

次期米大統領が有力になってきたObama氏。Obamaが最も訴えているものは「Change」である。


このObamaの「Change」という言葉は日本語では大体、「変革」と訳される。ただ「Change」は普通に使われると「変化」と訳されることが多い。つまり、日本語の「変化」も「変革」も英語では「Change」になるということ。


結局「変化」も「変革」も言ってることは「変える」ということで、本質的な意味に違いはない。だが受ける印象は「変革」の方が格調高い。
日本語には同じ意味を指しているけど、格調高く聞こえるという単語が多いような気がする。ただこういう単語が多く使われている文章には、あまり内容がないことが多い。


銀行勤務だった頃、融資の稟議書に「親会社の支援姿勢も強固であり、同グループとの取引深耕にも寄与すると思料されることから、本件実施のことと致したい」なんてことを書いていた。これなんて言ってる意味は「親会社が助けてくれそうだし、同グループとの取引が増えるかもしれないから、融資します」ということでしかない。


文章を書く際に、中学生レベルの単語しか使ってはいけないということになったら、ごまかしが利かない分だけ内容を練るようになると思う。Obamaのメッセージがアメリカ人の心に響くのも、シンプルな言葉に内容がしっかり込められているからなのだろう。
文章も人間も「すっぴん」が一番。