今年、日々の生活に最も影響を与えたもの

今年の10大ニュースとかが話題になる時期だけど、今年、日々の生活に最も影響を与えたものは(首都圏在住の人に限れば)3/18のPASMO開始じゃないかと思う。僕はオートチャージPASMOを使っているので、あの日以来駅で切符を買ったりチャージしたりということは、1度しかない。
(ちなみにその1度とは、ディズニーリゾートラインに乗ったときで、あそこはPASMOが使えない!あの電車に乗るたびに、ボラれてる気がして何か腹が立つのは僕だけ??)

PASMOのプロジェクトというのは、IT的な面と経営的な面の双方で、ほんとに偉大な事業だと思う。

IT的な面では、あの膨大な取引件数をさばきながら、致命的なトラブルは全く起こしていない(一度、自動改札が止まったけど、あれは自動改札機のバグだった)という点。数億件にのぼるテストをしたそうだが、JR東日本情報システム部門トップの話では、鉄道の運行管理のノウハウがシステム開発や管理にかなり役立ったらしい。山手線を2〜3分間隔で一日中、運行させることに比べたらシステム開発はまだ易しい部類なんだろうか…。

経営的な面では、多数の会社が絡んだプロジェクトでありながら途中分裂することなく、目的を達成できたという点。多数の鉄道事業者PASMOには加盟してて、さらに私鉄の天敵JRのSuicaとも連携させるということで、現場での利害調整は相当大変だっただろうなと思う。次世代DVDの統一規格化のように、複数の会社が統一化を目指して途中で破綻したという例は数知れない。また社内プロジェクトだって、色んな部署が絡むとなかなかうまくいかない。誰がどうやって利害調整をしたのかは全く知らないが、そのうちプロジェクトXみたいな番組(書籍でもいいけど)で是非、取り上げて欲しいなと思う。

上記の2つ以外にも、色々な面で参考にすべき点が多いプロジェクトだと思う。改札を「ピッ」とPASMOをタッチして抜けたときに、そんなことを考えたクリスマスイブ。。。