大前研一氏と梅田望夫氏に見る「北風と太陽」

最近、大前研一氏の「ザ・プロフェッショナル」と、梅田望夫氏の「ウェブ時代をゆく」を立て続けに読んだ。

この2冊、具体的な内容は全然違うけど、これからの時代をどう生きるべきかというテーマは共通だと思う。ただその伝え方として、大前氏は「生き方を変えないと、今後生き残っていけないぞ」という、言わば「北風」のテイストなのに対し、梅田氏は「こんな面白い時代なんだから、やってみようよ」という、言うなれば「太陽」のテイストのように感じた。

どちらが優れているという話では勿論ないけど、どちらによってコートを脱ぐ気持ちになるかというのは、人によってかなり分かれるところだなと思う。僕は「北風」のテイストがあまり合わないということが、今回よくわかった。「北風」的に言われると、たとえ内容が正しくてもちょっと反発心が芽生えてしまう。でも多分、今後生きてると「北風」によってハッとさせられて、それによって何かを踏み出すっていうこともあるんだろうな。

自分が何かを人に伝えるときにも、相手が今「北風」と「太陽」のどちらを欲しているのかを感じ取って、それによって伝え方を変えられる様になりたいなんて思う今日この頃。このブログは「北風」でも「太陽」でもない「空気」みたいなものだけど(苦笑)