Googleの大掃除

iGoogleというサービスを使ったことがあるだろうか。ニュースや天気予報といった色々なガジェットを自由に配置して、自分好みのページを作れるというGoogleのサービスなのだが、これが打ち切りになることが最近発表された。


Googleはあるときまで、半ば野放図的に新しいサービスを次々に作っていたが、この数年は急激に選択と集中を進めており、「大掃除」と銘打って年二回くらいサービスの整理をしている。その対象はあまり広まらなかったサービスが中心ではあるが、デスクトップ検索の「Googleデスクトップ」や企業内情報検索の「Google Mini」などそれなりに広まっていたものも少なくはない。


さすがに収益源になっているサービスを急に打ち切ることはないだろうが、無料のサービスである以上、いつ打ち切りになっても文句は言えない。Gmailのメールも重要なものはバックアップを取っておいた方がよいと思う。


一時期は、ベンチャー企業が考えるようなことは全てGoogleが手がけてしまうのではないかと言われるほど、世界にインパクトを与え続けたが、最近は目立ったものは生み出せていない。Googleがダメになったということではなく、どんな企業でも年月とともに落ち着いていく一方で革新性は薄れていく。ただ、Googleの次が生まれていくアメリカの「国としてのダイナミズム」はすごいなあと思う今日この頃。