逆差別

かつてない位の短日数で辞任した松本大臣だが、なぜあんなに高飛車なのだろうと思ったら、「九州人でB型」な以外にも理由はあるようだ。


彼は、いわゆる同和問題にずっと携わっており、同和利権のドンだと言われている。同和問題とは、江戸時代にひどい差別を受けた「えた、非人」に端を発する問題で、そういった人たちの子孫が、不当な差別を受けてきたことをいう。
それが利権にまでなってしまったのは、同和問題が、触れられないタブーになったからで、何か触れるだけでも、同和運動の人たちから「差別」だと叩かれる。このため、同和のドンである松本氏は批判されることのないアンタッチャブルな存在になっていたのだと思う。


差別されている人たちを保護しようとして、それが逆に不当な力を与えたり、平等でなくなるということは、少なくない。
アメリカでも、非白人が大学入学あたって、不当な差別を受けていたことがあった。これを是正しようとして、ある州では、入学者の何割かは非白人でなければならないと定めた。すると、白人の生徒よりも低い点数で、非白人の生徒が入学できるようになってしまい、訴訟になったことがある。


つくづく完全な「平等」というのは、難しいものだと思う。誰かを愛する、ということも、その他の人にとっては、差別だと言えなくないし。