独創をどんなにうまく模倣しても、独創にはならない

最近に始まったことではないけど、経済紙や新聞では「iPodのような製品を〜〜」とか、「iPodのように〜〜」といった内容を目にすることが多い。


iPodの成功は確かに衝撃的で、色々学ぶべきものも多い。
だけどiPodは、「○○のようなものを作る」というコンセプトで作られた製品ではなく、これまでにないものを作るという情熱のもとで生まれた製品だと思う。


逆説的だけど、iPodのような製品を作りたいと思って作った製品は、決してiPodのような独創性をもたない。
もしも「我が社もiPodのような独創的な製品を作る」と言っている社長がいたら、そう思っている限りは無理だろう。


製品作りだけでなく音楽でも文学でも、独創的なものを作りたいと思ったら、「これまでにないものを自分が作る」という強い思いが欠かせない。
その過程で他のものを参考にすることはあっても、始めから「○○のように」と思ってやることとは明確に違う。