フロントとバックの対立

はてな近藤社長のブログに、クリエイターとエンジニアがうまく協力しなければいい製品は生まれないという趣旨のエントリがあった。それに全く異論はないが、収益や企画を生み出す役割(フロント)と、裏方で支える役割(バック)がうまく強調するのは難しい。


フロントの人には「自分たちが仕事をしなければ、バックの給料は出ない」という言い分があるし、バックの人には「自分たちが支えなければ、フロントなんて何もできない」という言い分がある。鶏と卵みたいなもので、どちらの言い分も正しい。


軍隊でも戦闘部隊と補給部隊の対立があり、サッカーのような団体スポーツでも攻撃陣と守備陣で対立することがある。
さらには家庭でも一般的には夫がフロントで、妻がバックになる。「俺が稼いでいるから、家族は飯が食えるんだ」「私が料理しなければ、あなたの食べるものはないでしょ」なんて夫婦喧嘩は、よく聞く話。


利害が相反する以上、フロントとバックは本質的に対立するものなのだろう。対立するものという前提の上で、それをうまく同じ方向に導いていくのがマネジメントの役割だと思う。「部署の壁を作るな」と言っているだけのマネジメントは、自分が無能だと言っているのに等しい。
家庭にはマネジメントの役割がいないので、お互いの立場を理解しあうしかないけども・・・(笑)