デスマーチ化する日本

今週、会社からの帰りで終電近い電車に乗ったら、かなりの満員電車だった。もちろん、飲み会帰りの人もいるのだが、そんな時間まで働いていた人も多いはず。
ふと、「みんながこんなに働いてるのに、この国は借金だらけで経済も低迷気味。どうしてなのだろうなぁ」なんて考えた。


システム開発のプロジェクトで、破綻状態のプロジェクトをデスマーチという。過酷な目標のために長時間労働を強いられ、さらにその作業がバグを生み出し、さらに長時間労働を強いられる。結果的にうつ病などの病人や退職者が多数出ることも珍しくない。


今の日本の状態って、正直このデスマーチ状態なのではないだろうか。頑張って働いても働いても、それが全体状況の改善にほとんど繋がっていない。


システム開発デスマーチ化したプロジェクトを立て直すには、いつまでに何を目指すかというスコープを再設定するしかない。
日本もかつて設定した、国家として目指すスコープが誤っていたのだと思う。本当にデスマーチ化を止めるのなら、そのスコープを再設定して新たにやり直すしかない。


では、デスマーチ化したプロジェクト(日本)のメンバー(国民)として、死の行進に加わらないためにどうするか。
全体を立て直すためにリーダーを目指すという選択肢もあると思う。だが一番確実な方法は、プロジェクト全体の成功はあまり気にせず、自分の担当するエリアだけはきっちり整えて、無難に進行させることだと思う。
僕自身も仕事で、デスマーチ化したプロジェクトに入ったことがあるが、そうして何とか乗り切ってきた。


一つ言えるのは、デスマーチプロジェクトでプロジェクトマネージャがメンバを守ってくれることは、あまりないということ。自分の身は自分で守るしかない。