論理思考トレーニングをするはずが・・・

日本語を鍛えるための論理思考トレーニング

日本語を鍛えるための論理思考トレーニング

最近この手の本を読むことが多いのだが、正直これは期待はずれ。


何がいけないのだろうと少し考えたのだが、何より例文の内容が無意味に難しすぎる。
同じ文章構造を学ぶのに、

  1. 「太郎くんは花子さんが好きだったが、ある一言を言われたのを機に好意が醒めた」
  2. 個人情報保護法は制定時には国民大半の同意を得て制定したが、その後同法による制限が強まるにつれ国民の支持を急速に失った」

という2つの文では、構造がわかりやすいのは明らかに1だと思う。それはなぜかといえば、2は文章構造を理解する以前に色々なこと(個人情報保護法って何だっけとか)を考えなければいけないから。


その他にも、随所に「敷衍ふえん」「意匠」といった普段聞きなれない単語が随所に出てくる。もちろん文章内でこれらの用語の説明はされているのだが、一度で理解できる頭脳は僕にはなく、何度も「この単語の意味は何だっけ」と読み直さなければいけなかった。


反面教師的だけど、自分の伝えたいこと・学んで欲しいこと以外は、できるだけ専門的な内容をなくして平易に書かなければいけないということを再認識した。どんなに高度なことが書いてあっても、理解してもらえなければ意味がない。