無料サービスにとっての利用者の存在とは?(3)

無料サービスにおける利用者の存在について考えてる3回目。
無料サービスが無料で提供できる背景には「広告」という存在があるんだけど、Webでの広告はどれだけ効果をもたらせているのかという話。


スポンサーが広告料を払って宣伝を行うのは、そこに多くの人が集まるということと、宣伝を行うことでそれらの人々に商品やサービスを購入してもらえるということを期待しているから。


だけど、僕はWeb使用暦も長いけどWebの広告をクリックして商品を購買したことは一度もない。広告に出てるサイトと同じところに行くとしても、なぜか検索結果の方から辿っていってしまう。
周りの人にもちょっと聞いてみたけど、やはりほとんどWebの広告はクリックしないという人が多い。(サイボウズラボの秋元さんのブログにもそんな内容があった)


広告には、直接的な購買に繋がらなくても知名度を高めるという効果もあるけど、テレビなどと違って基本的には文字だけのWebの広告で知名度がどれだけ高まるかというのはかなり疑わしい。


とすると、Webの広告には現在、期待されているほどの効果が実際にはないんじゃないだろうか。
それが正しいなら、いずれWebの広告にはスポンサーがあまり付かなくなり、無料サービスの収益源が細っていくということにならないだろうか。
色々なサービスが無料で使えるという、今のWebの「居心地の良さ」を維持するためには、Web広告をクリックするようにしたりして、盛り上げていく必要があるんじゃないかなというのが今回の結論。


もう一回だけこのネタで、金融機関のATMシステムを例にとってWeb無料サービスの今後を考えてみる。