Facebook is ...

遅ればせながら最近、Facebookを使い出した。映画の影響もあって、日本でも徐々に浸透してきているので、Facebookの歴史に関する本なども読んでいるのだが、その中にFacebookGoogleの違いを端的に言い表した一文があったので紹介したい。

Facebook is about people; Google is about data.


Googleは知っての通り検索エンジンがメインであり、「検索」とは膨大な情報を整理して探し出せるようにすること、である。Googleが成功した他のサービスには、Google MapsGmailなどがあるが、それらも基本的に無機質な情報を扱うものである。
その反面、有機質な人間関係を扱うものは、ほとんど成功に至っていない。Twitterの対抗として始めたGoogle Buzzはほとんど利用度が上がらず、次世代サービスとして期待されたGoogle Waveも凍結になっている。


Facebookが無機質な情報を扱うとどうなるのか、というのはまだわからないが、基本的には得意分野が違う、ということなのだろう。巷ではFacebookが広まると、Googleの存在意義が低下する、というような見方もあるが、そういうことはなく、両社は少しの対立関係を持ちつつも共存していくのだと思う。


ただ、もしもだが、長期的な未来を考えると、Facebookの中の仮想社会が肥大化してくると、その中の情報を整理する必要が出てくる。つまり、Facebookの中にGoogle的サービスが出てくるなんてこともあるのかもしれない。


複数の鏡を向かわせたときのように、仮想社会の中にさらなる仮想社会、なんてことまで考えるのは、さすがにSF的かな(笑)。