邦銀復活

サブプライムローンの余波が、まだまだ吹き荒れている今日この頃。そんな中、日本の金融機関が相次いで欧米金融機関の買収・提携に手を上げている。


皮肉なもので、日本の金融機関はバブルでの不良債権処理に追われ、この十数年、グローバルなマネーの動きに乗れなかった。それが結果的に、サブプライムの影響が軽微なことに繋がっている。日本の金融機関のサブプライム損失が少ないのは、別にリスク管理が進んでいた訳ではなく、単に乗り遅れたというだけ。


そんなタナボタ的要因ではあるけれど、これから数年は間違いなく、日本の金融機関の相対的地位が高まる。それがまた行き過ぎて、バブルのようなことにならなければいいのだが・・・。


結局、金融界というのはババ抜きの世界で、カードを引かなければ儲からないし、最後までババを持っていれば大きな痛手を受ける。儲かっている金の卵を、どこかで捨てる勇気を持たないといけないのだろうけど、それは経営者にとっては難しいよなぁ。