elseを意識する

意味が明確で、誤解される余地がない文章を書くというのが、僕の最近のテーマ。そのために最近つかんだことが、if文のelse側を意識して書くということ。


if文のelse?と言われても何のことかわからないと思うので、ちょっと説明すると、
「○○ならば××」という文章を書いたときに、○○でないときにどうなるかというのが読み手に伝わるかどうかということ。
論理集合的には、「○○ならば××」が成り立っても、「○○でないときに××でない」が常に成り立つとは限らない。


プログラミング言語でも、if文のelse側は省略しても動作する(僕の知っている言語だけだが)ので、通常は「○○ならば××」が成り立つと暗黙的に「○○でないときに××でない」が成り立つと読み手は想像する。しかし、そこに若干の曖昧さが残っている気がする。


たとえば、「日曜日は、特売日で3割引」と言ったとき、通常は日曜以外に特売日はないと想像する。しかし、この文章だけから「日曜以外に特売日がない」ことが明らかかというと、ちょっと疑問の余地が残る。これを「日曜日だけが特売日で3割引」と書けば、疑問の余地は消える。


プログラムの設計では、どんなに悪意的に使われても誤作動することのないものが美しい設計とされる。それと同様に、文章でもどんなに悪意的に解釈されても、違った意味には取れないものが美しい文章だと思う。