国会同意人事の意味って一体・・・

日銀総裁人事が迷走している。もともとは民主党って都市部の「政治が多少わかる若年層」をターゲットにしていたはずなのだが、すっかり野党らしい野党になってしまった。まあ新聞各紙でも叩かれてるので、もうそれには触れない。


そもそも、国会同意人事の意味って何なのだろうというのを考えてみた。
政府が作った人事案が適切かどうか国会がチェックするという趣旨なのだが、日本のような議院内閣制においては、基本的に政権を担当している党が国会でも多数を占める。つまり通常はあまりチェックの意味をなさない。


今のようなねじれ国会であればチェックの機能を果たすかというと、それが機能しないのは今回の日銀総裁人事で明らか。人事案をチェックするというより単なる政治取引のカードになってしまう。
三権がはっきり分立している国であれば意味があるのだろうが、日本では実質的に効果がないと思う。


職場の先輩の口癖で「それをすると誰がどれだけ嬉しくなるの?」って視点が、この国会同意人事には完全に欠けている。そんな中途半端な制度を作ったことが今の混乱を招いた一因なように思う今日この頃。